のんびり日記

2004.02.27から始めたはてなダイアリーからのお引越し。猫のこととか日常のこととか。

FBで見た集団自衛権に反対しているという方の記述を読んで思うこと。

FBでこんな記述を見かけた。
私は集団自衛権には賛成派なのでこれを読んでいろいろ思うことがあるわけで、ちょっとそれを書いてみようと思う。


まず、問題の記述はコレ↓。
(いろいろ検索掛けてみたけどどこからも出てこないんだけどね。)

集団的自衛権とはどういうことなのか。
戦場カメラマンを志し、戦場を経験した日本人女性の実体験、「戦場」と向き合った記述です。
コピーでシェアさせていただきました。
集団的自衛権の具体的な意味を、これほど明瞭に書かれた文章を他に知りません。
ぜひお読みください。(当初のシェアは上手く表示されないようなのでこちらに統合しました。
いいね!とコメント、シェアをくださった皆様申し訳ありません)


C・K さんより


バグダッドの市場で取材をしている際に、イラク人のおばあさんに野菜を投げつけられた。
『お前たちが、私たちの国をめちゃくちゃにしたんだ』と、アラビア語で叫びながら。
おばあさんは、日本がアメリカの同盟国で、自衛隊イラクに派遣したことを知っていた。
次は、野菜ではないだろう。


集団的自衛権の行使とは、アメリカの戦争に日本が引きづり込まれる事。
目と鼻の先に威嚇射撃された時のあの音、あの焦げた匂い。
迫撃砲が着弾した時の、椅子から飛び上がる程の轟音、窓が割れそうになるほどの揺れ。
アパッチヘリが上空を飛び交う時の恐怖。
スナイパーに撃たれるのではないかと、窓に近づくことすらできない時間の長さ。
数ブロック先の爆発でも、車が横転しそうになるほどの衝撃。
人が焦げて、溶ける場所。
ジジイどもよ、そんなに行きたければ、まずはご自分とご子息でどうぞ。


若い頃は、完全なる無知だった。
戦場カメラマンに憧れて、アメリカの軍隊に入って従軍カメラマンになったら良いのではないか、などと安易な発想を持った時期もあった。
移民が兵士になれば、市民権も得られる。今考えれば、なんと浅はかで恐ろしい考えだろうか。


アメリカの大学で、世界情勢や社会システムのからくりをすべて私に叩き込んでくれた黒人の教授がいた。


私の価値観やものの見方、考え方すべてを変えてくれた最も尊敬する恩師。
3年間、履修もしていない彼のクラスに勝手に出続けた。


入隊のことを相談しにいくと、彼はこう言った。


『君は、人を殺せるか?』


『軍隊に入るということは、そういうことだ』


入隊する以上、自分の命を犠牲にすることは覚悟の上だろう。


では、人の命を奪う事は?


現実を突きつけられた。
入隊は断念した。


最近、指導している学生数名が『卒業後は自衛隊も検討しています』と口にするようになった。


自衛隊を職業とする友人もお客さんもいる。その存在は決して否定しない。
東北でも、必死に支援活動してくれる姿を何度も目にした。そこには、献身的な姿しかなかった。


だが、今回のことは話が別だ。


あの時、教授が問いかけてくれた質問を、今度は私が問うべきなのか。


災害援助だけではない。今度は、命を差し出すことに、そして奪う事になりかねない。
選択はもちろん自由だが、学生時代の己の無知さを顧みると、彼女達がそのことを本当に理解しているとは到底思えない。


のほほんとぬるま湯に浸かった生活に溺れ、目前に迫ったこの大変な事態にまったく気付かず、気付いた時には、時既に遅し。


外の世界は、日本ほど甘くない。


私が入隊を検討していた同時期に、リクルートされて学生ながら予備役や州兵となった友人達がいた。


そして、1年も経たずに世界を震撼させた2001年を迎え、彼らはあっという間に戦場へ送り込まれて行った。


もしあの時教授が止めてくれなければ、私はフォトグラファーとしてではなく、兵士という立場でイラクの人たちを殺さなければならなかったかもしれない。
兵役拒否すれば、軍法会議にかけられる。


あの頃は、そんなにすぐに予備役や州兵が戦地に送り込まれる日が訪れるとは誰も思っていなかった。
『学費が無料になる』『週末の招集や災害援助程度の役割だ』と、リクルーターの甘い言葉に乗って、気がついたら、あれよあれよという間に最前線に送り込まれたのだろう。


他人事ではない。いま、まさにそれが日本で起ころうとしている。


私は、基地の近くで生まれ育った。


夏場にテレビの音が聞こえなくなることに、違和感すら覚えずに成人した。


だが、アメリカの空は静かだった。


騒音にはじめて違和感を感じたのは、一時帰国した際だった。
戦後70年を前にしてなお、この国は占領されていると痛感する。


民主党政権時代に、普天間移設問題が持ち上がった途端、不自然にアメリカ国内でトヨタプリウスリコール問題やレクサスへのバッシングが多発した。


いつでも、背後にはアメリカの富裕層の影が見え隠れする。


経済的な圧力。


今回も、なにがしかをぶら下げられているのだろう。


TPPか?


日本は、何を守って、何を失うのだろうか。


無知は罪だと思う。


だが、知っていながら声をあげないことは、もっと罪だと思う。


ゴミ箱を漁っては、廃品を売って昼飯代を稼いだ時期もあった苦しいアメリカ暮らしだった。


アメリカの嫌な部分もたくさん見てきたが、好きなところは『間違っている』と感じた時には、誰もが立ち上がって堂々と声をあげるところ。


民主主義のあるべき姿だと思う。


日本では、臭いものにはフタをする。見なかったフリをする。そして、大きな声をあげれば公安に尾けまわされる。


数時間後には、閣議決定される。


思えば、あの選挙の日から、いつかこんな日が来る絶望的な予感はしていた。まるで、ブュッシュが再選した時のように。


次にアメリカが共和党政権を迎えれば、まもなく新たな敵と新たな戦争がはじまるだろう。そこに、日本は参戦することになる。


もう、抗う術はない。


それでも、ひとりの人間として、自分の言葉で、声を大にして言いたい。


私は、集団的自衛権行使容認に強く反対します。


どうか、多くの人が、この異常事態にはやく気づきますように。目を逸らしませんように。心から願って止みません。


Peace.

まずは
>イラク人のおばあさんに野菜を投げつけられた
ということ。


これって2003年-2009年の自衛隊派遣当時の事だよね?
ちなみにイラクサマーワで現地の人による「自衛隊の人たち帰らないでデモ」があったのを知っている人はどれくらいいるんだろう?
しかも2回も。
日本のマスコミは全然こういったことを報道しないから知らない人は多いと思うけど。


http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogbd_h17/jog378.html
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-625.html


↑こちらに大体の事が書いてあるので読んでいただけたらと思います。
あとは「イラク 自衛隊デモ」とかで検索すると結構いろいろ出て来ます。
なので、「お前たちが、私たちの国をめちゃくちゃにしたんだ」と言われて野菜を投げつけられ…というのは「本当かなぁ?」と思ってしまうのがまず一つ。


>戦後70年を前にしてなお、この国は占領されていると痛感する。
この前マイミクさんとツイートし合ってたんだけど、『占領されている』というけど、それは日本が軍を持たないから。
アメリカから守ってもらっている現実を受け止めずに「占領」とか笑っちゃうよね。
ならそこから抜け出すために日本も軍を持たなければだめじゃない?。
自衛隊いるじゃん」って思うかもしれないけど、自衛隊は軍じゃないから、民間人扱いになるわけで。
有事で相手国に捕まった場合、「自衛隊国際法上軍隊ではないので、捕虜の取り扱いを定めた国際法を遵守しない。」とか言われる可能性や有事で相手を殺してしまった場合は民間人(公務員)なのでただの殺人者扱いになってしまうんだよね。


>入隊のことを相談しにいくと、彼はこう言った。
『君は、人を殺せるか?』
『軍隊に入るということは、そういうことだ』
入隊する以上、自分の命を犠牲にすることは覚悟の上だろう。
では、人の命を奪う事は?
現実を突きつけられた。
入隊は断念した。
他国で起きている場合はいいけどさ、日本で戦争が起こった場合はどうすんの?
それでも「人の命を奪えないから殺されてもいい」とか言わないよね?
それこそ自分の子供が危険に晒されたら?
自分たちの手で自分たちの国を守ろうとか考えないのね。逃げることばかり。
こういう人たちってどこか他人事だよね。
自分が巻きこまれたら?じゃあ巻き込まれないようにするにはどうしたらいいの?とか考えない。


>のほほんとぬるま湯に浸かった生活に溺れ、目前に迫ったこの大変な事態にまったく気付かず、気付いた時には、時既に遅し。
まさしくこれ↑。ブーメラン。
しかも今アメリカの経済がヤバいからできれば軍事費を抑えたいと思っているという現実もあって、今までみたいに安心していられるわけでもなくなってきている。


>集団的自衛権の行使とは、アメリカの戦争に日本が引きづり込まれる事。
集団的自衛権はあくまで自衛権であって、同盟国の侵略戦争に加担するのではないんだよ?。
なんで「戦争できる!」とか言っちゃうのか不思議。
それに今までは同盟国が攻撃されても助けず、自分のとこがヤバいからってその時だけ「助けて!」って虫がよすぎるとか思わないんだろうか。



とまぁ、思ったことはこんな感じ。
戦争は嫌だししたくないけど、もしかしたら…に備えることは必要だと思ってます。


ちなみに尖閣を中国が取りに来ているんだけど、これは尖閣諸島が欲しいというのだけでなくてその周りにある海が本来の目的*1とも言われてる。


それとベトナム、フィリピン、台湾のいずれかが中国に負けて、シーレーン*2が握られてしまうと日本に石油が入らなくなる可能性があるんだって。
いま原発停めてるわけで、今の日本に石油入ってこなくなったらヤバいっていうのは普通に解るよね?。
http://blog.esuteru.com/archives/7751779.html 「中国の脅威は尖閣諸島だけじゃない! 集団的自衛権がないと日本に石油が入らなくなる可能性」)



それを阻止するためにも集団的自衛権は必要だと思う。

*1:海軍を太平洋へ出しやすくしたい

*2:一国の通商上・戦略上、重要な価値を有し、有事に際して確保すべき海上交通路